レビュー(Amazon.co.jp)
南の島の小さな街。プロペラ機でこの地に降り立ったタエコはハマダという宿泊施設にやってきた。宿の主人はユージ。ほか高校教師のハルナや海辺でかき氷屋を開くサクラが、この宿に出入りしている。タエコは観光をしようと名所を聞くが「ここは観光する場所はない。たそがれるだけです」と説明される。独特の空気が流れ、やさしいような、なれなれしいような不思議な人々にとまどうタエコは宿を変える決意をするが、新しい宿泊施設はとんでもないところだった…。やがてタエコを「先生」と呼ぶ青年が、ハマダを訪れる…。
『かもめ食堂』の荻上直子監督が、再び小林聡美主演で描くヒューマンドラマ。『かもめ食堂』同様に、ゆっくりと心地よく気持ちいい時間が流れていく、やさしくておかしな映画だ。海、空、緑、土が美しく映し出され、その楽園のような島で人生を徐々にリフレッシュしていくタエコの心の変化を追ってゆく。何も起こらないけれど、タエコとともに、見る者の心も解き放っていく演出がうまい。『かもめ食堂』同様に、ハマダの料理もいわゆる家庭料理でおいしそう。こんな島があったら、休みごとに行ってみたいと思わせる、心をやさしく包み込むようなファンタジーだ。共演はもたいまさこ、光石研。市川実日子、加瀬亮など。(斎藤香)
カスタマーレビュー
おすすめ度:
焼肉でレンコンが美味しい! 
(2008-02-20)
DVDを待っていました!
時間に追われる毎日で映画館での2時間が休める時間になりました。
裏も表もなく 気持ちが休まるひと時(*^。^*)
タエコさんがカキ氷を食べた時間が良いですね
心が安らぎました
メルシー体操も体へのひと休みでしょうか
家でやってみました
体が深呼吸をしました
サクラさんがトーストをサクッと(?)食べている後ろで
入り口のすだれが揺れているシーンが好きです。
風が静かに流れる場所はずーっと昔の
こども時代を思い出します。
眠っちゃいました! 
(2008-02-18)
画面から流れる癒しの空気に包まれ、数秒間、数十回ウトウトを繰り返しながら観ました。
これは一体どういうこと!?と思っていましたら、パンフで小林聡美さんも「寝るかも」と
おっしゃっていたので、ああ、これもアリなんだ、と…。
小林さん言うところの「マイナスイオンとアルファ波」に心地よくくるまれて、穏やか〜な心持ちになれることうけあい!
DVDの発売を首を長くして待っていました。これでいつでも好きなときにサクラさんに逢える!
時間が止まったような場所 
(2008-02-11)
個人的には加瀬君がいい味だしてて良かったです。
周りの名優と違う存在感をかもし出していて。
南の島の
空気と
海と
美味しいものを
ゆったり堪能したいと思います。
あとメルシー体操完全版で完全マスターします。
凄く面白い……けど、ちょっと狙いすぎて 
(2008-01-23)
かもめ食堂の中で最も不思議キャラのマサコさん。
その不思議キャラがそのまま春風の化身となってある島に現れ、その魅力に取り付かれた人々が彼女の元に集う。
バブルの後半頃にちょっと流行った、ホヘーっとのんびりぼんやり気だるくてオシャレな田舎暮らしって感じ。
ギャグや間も、いかにもあの時代という感じがした。
ある意味懐かしい。
トゲトゲしい作品ばっかり出てる今は丁度いいかも。
たそがれたいなぁ 
(2008-01-17)
ある意味、「どこにでもあり、どこにもない」場所を映画の世界に設定しようとしているともとれます。ユートピアの原義は「どこにもない場所」という意味だそうです。この映画も、場所を明示しないことによって、ある種の「ユートピア」を描いている。忙しさがなく、ケータイが通じず、自然がゆたかで、食事もうまいとなれば、「ユートピア」か。(笑)
まず、アバウトな民宿の主人ユージ(光石研)がおかしい。客には適当な地図を渡す。2時間も迷ってやっと着く客もいるという。タエコは、迷わずに民宿へ到着したから「島にいる才能」があるとのことだ。島での時間のリズム・流れ。それに身をひたして、ゆったり自分と向かい合う。そんな感じを、主人や常連は「たそがれる」という言葉で表現する。
この映画では、登場人物の事情や、成りゆきを説明しません。ドラマチックな展開もありません。キーワードである「たそがれる」こと。そこに面白さ、共感するか、ということでしょう。
もたいまさこが、本作でも不思議なオーラを発散し、魅力的。彼女がいないとこの映画は成立しないといっても過言じゃないね。彼女が考案したという設定の『体操』もなんともおかしいし...。(笑)
荻上直子監督の前作「かもめ食堂」もそうでしたが、料理のシーンがとってもいい。朝食やバーベキュー、さりげなく調理する野菜などをしっかりと撮っているし、実に美味しそう。もたいまさこが期間限定で開く「かき氷屋」のあずきも、ちゃんと煮るところを見せる。これも映画の魅力のひとつ。
閉塞感から解放されるような感覚は確かにあります。結局、おとなのファンタジーなんですね。ただ、面白かったけど、全体として「かもめ食堂」ほどの奥行きは感じられません。