レビュー(Amazon.co.jp)
6代目ジェームズ・ボンドに抜擢されたダニエル・クレイグが初登場。ボンドが「007」の称号を与えられるスパイ誕生秘話が描かれ、シリーズの再スタートを予感させる21作目。キャスティング時に不安視されたクレイグのボンドは、予想以上に役にハマっており、これ以前の数作、やや時代とミスマッチだったボンドのイメージを覆すことに成功した。原作も、イアン・フレミングがボンドを初登場させた一編。ボンドがカジノのポーカー勝負で悪の商人から大金を巻き上げるという任務を軸に展開していく。
アクションも過去数作とは違って、生身の肉体技を重視。高さ数十メートルのフォークリフト上での追走や、ベネチアの運河に沈みゆく建物内での銃撃戦など、その迫力と緊迫感は満点だ。クレイグも肉体の動きを存分に駆使している。ヒロイン、ヴェスパーの役割もシリーズの中では異色。彼女とボンドに育まれた愛が、ボンドが007になった後の人生に深い影響を与えたことが描かれ、感慨深い。シリーズに興味がない、あるいは興味が失せてしまった人にとっても、1本のアクション娯楽作として存分に楽しめる仕上がりだ。(斉藤博昭)
カスタマーレビュー
おすすめ度:
いちばん原作に近いボンド 
(2007-04-19)
ダニエル・クレイグ扮するボンドに最初は戸惑いました。
何代にも渡って演じられてきたボンドですが、私にはショーン・コネリーで映像の中のボンドは作り上げられました。
彼が正統派のボンドであり、後のロジャー・ムーアとかブロスナンに違和感を抱いたまま
今日まで見続けてきましたが、ようやくイアン・フレミングの描いていたボンドに
いちばん近い、いや原作そのままのイメージに到達した感がします。
アクションやCGだけに頼らない演技でも確かな新しいボンドシリーズが始まる予感がする
本作の登場です。
役者交代の成功例といえる手堅い作品 
(2007-04-14)
P.ブロンソンのボンド役が定着しスーパーマン的な活躍が目立ってきたところ、本作はまさに知力を武器にした肉弾戦という感じで、ボンドガールも控えめで、かえってボンドの活躍が際立って感じられ、見事に原点に戻ったという感じで好感が持てました。初の金髪ボンドで当初、賛否両論があったようですが、題材と内容が良く手堅い演出により違和感なく観れ、役者交代の成功例といえると思います。「カジノ・ロワイヤル」と聞けば、あのP.セラーズ主演の珍作を思い出し、こちらの硬派とのギャップも楽しめました。
ダ二エル・クレイグは良かった。 
(2007-04-12)
今作は全体的には良かった。ダニエルのボンドはこれまでよりも、かなり超人的な活躍をしているね。体力的にも歴代最高のボンドかもしれない。
無くてはならないボンド・ガールですが、エヴァ・グリーン(フランス)とカテリーナ・ムリーノ(イタリア)でしたね。悪くはないが、少しおとなしすぎた感があるかな?それにイワナ・ミルセヴィッチも短かったが、魅力たっぷりと演出してました。それよりも、注目してほしいのは、あのブラジル出身のスーパーモデルでヴィクトリア・シークレットのモデルでも大人気のAlessandra Ambrosioがバハマのホテル前でボンドの脇をテニス・ラケットを持って歩いているのが映し出されいるが、お互いに意識し合っているところが、ただの通行人のエキストラではないと気付いてほしい意図が隠れていた。時間にしてもほんの5秒程度のシーンに彼女を起用するとはなんて贅沢な映画でしょう!!
ボンドが毒を盛られて殺されかけるところなどは、最近ロンドンで起きた元KGBエージェントの毒殺事件がヒントになっているね。またボンド自身を蘇生させるのに、携帯用のAEDを使用しているが、これも世界的に普及されつつある蘇生の医療機器です。
以前より、ボンドの秘密兵器に驚くような小道具が減ったのも世界的な科学の発達があるのかもしれないが、最近の映画の流行でもわかるように携帯電話をいろいろなシーンでの小道具として登場しているね。それと企業の新製品の宣伝をスクリーン上でするために現実的な小道具が増えたのでしょう。
マイアミ国際空港での度迫力のアクション・シーンですが、あれはマイアミではなく、他の都市の空港ターミナルをロケ地にしている。どこかな?
皆さん共通の意見としては2008年秋にリリースされる『ボンド22』を一刻も早く観たいことではないでしょうか?! 当分はダニエル・クレイグのボンドが観れそうなので楽しみですね。
ジェームズボンドは「紳士」であってほしい。 
(2007-03-31)
皆さんの評価がすばらしく。ほとんど低いレビューがないのが不思議な映画です。
結論から言うと、私は好きになれませんでした。アクション映画は好きですが、
暴力が前面に出てくるのは好きになれません。戦争映画なら割り切って観ることが
できますが、007についてはイメージが違うのではないかと思います。
ジェームズボンドは英国のスパイで、「紳士」であることが基本だと思っています。
必要のない殺人や拷問のシーンが007に出てくるのは違和感があります。
確かに何でもありの「ありえない」スーパーマンみたいな007も、子供じみてい
て大人が見るに耐えないのは分かります。
しかし、「チョイワルオヤジ」的な男の色気とスマートさ、ユーモアのあるジェー
ムズボンドを演じることはできると思います。
どうも、「ニキータ」といい評価が高い作品でも「暴力」シーンがあると私は好き
になれないようです。
プロフェッショナル00ナンバー・エージェント、クールに甦る!面白い!渋い!最近作では文句なしのベスト! 
(2007-03-28)
トレードマークの銃口から、タイトルバック、テーマソングも期待以上にカッコいい。
そして、本編では00ナンバーに昇格し最初の任務から描かれる。
公開前は、てっきり、時代設定まで昔になるかと思いきや、秘密道具や機器が現代のハイテクだし、
Mがジュディ・デンチだし、フェリックス・レイターが何度目かの復活を遂げているし、
まったくのパラレルワールドとしての仕切りなおしになっていて、これがすべてにおいて大成功。
全編シリアスであり、00ナンバーのプロフェッショナルな仕事ぶりがクールに描かれていて、
その上に、アクションもCGに頼らない生身のもので見せてくれる。
かといって、お約束の事項も果たしていて、秘密兵器もリアル(ボンドカーの装備等)で良いし、ボンドガールも魅力的、
悪役ル・シッフルもリアルに悪で良い。世界征服をたくらむ誇大妄想狂ではないほうが逆に怖いし悪く感じる。
また、これまでの定番だった、妙な悪ふざけや、ノリの悪いユーモアも徹底排除されていて、
製作側の本気ぶりが良くわかる。
これまでの原点回帰は、ここまで出来ていなかった。
この調子で、次回作、よりクールでプロフェッショナルな、肉体を使ったアクションと頭脳を使った仕事ぶりをみせてほしい!
前作、「ダイアナザーデイ」も普通に考えたらまあ面白い映画でしたが、
さすがに、見えないボンドカー(攻殻機動隊の光学迷彩)、CGをバックにサーフィンするボンドをみせられて、
いい年をした大人としては、限界を感じていただけに、本作の出来に大満足、安心しました。